もともと音声生理学の教授で、聾唖教育者でもあった彼が、多重電信機
(当時の電信はツツー・トン・トンのモールス信号であった)の研究の中で、音声の
変化を電気信号の変化として送信し、音を鳴らす可能性に素人ながら気付き、
いくつかの幸運が重なり、1876年に電話が発明されました。
しかし、1850年代に音の振動を利用し、電信機のON−0FFを断続電気信号
として送信する理論や実験が報告されており、ドイツ人のフィリップ・ライスが
実験機を作っています。
この装置をドイツ語で“Telefon”と呼ばれ、現在のテレホンの語源となりまし
た。
ともあれ、同時期の研究者であるエリシャ・グレイやトーマス・エジソンら研究
者との特許提訴を勝ち抜き、電話事業を築きました。
彼が創設したベル研究所からは多くのノーベル賞受賞者を輩出してきました。
トップページに戻る